ヒドロキシエストロン対16α-ヒドロキシエストロンの比率に対するプルーン摂取の影響
『American Journal of Clinical Nutrition(米国臨床栄養学雑誌)』76 (2002): 1422-1427
Kasim-Karakas, S.E., Almario, R.U., Gregory, L., Todd, H., Wong, R. and Lasley, B.L.

繊維の大量摂取は乳がんリスクの抑制と関連します。このリサーチでは、繊維源としてプルーンが2OHE1(2-ヒドロキシエストロン)と16αOHE1(16α-ヒドロキシエストロン)という2種のエストロゲン代謝産物の濃度と比率に与える影響を調べました。2OHE1対16αOHE1の尿中比率の上昇は、乳がんリスクの抑制と関連する可能性があります。閉経前の健康な女性に3月経周期にわたり通常の食事を摂取させてから、次の3月経周期にプルーン100g(10〜12個)を摂取させました。尿中の2OHE1と16αOHE1の測定は、卵胞期と黄体期におこないました。プルーン摂取により、第1月経周期の卵胞期と第1および第3月経周期の黄体期に16αOHE1排出量が有意に減少しました。2OHE1対16αOHE1の比率に有意な変化はみられませんでした。2種のエストロゲン代謝産物の比率が変わらずに16αOHE1が減少した場合のエストロゲン依存性がん予防に対する影響について、今後調べる必要があります。

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