特定の胃腸症状を有する成人においてプルーンジュースが軽度の緩下作用をもたらす
『Nutrition Research(栄養学リサーチ)』(2007): 511-513
Piirainen, L., Peuhkuri, K., Backstrom, K., Korpela, R, and Salminen, S.

特定の胃腸症状のある成人において、プルーンジュースが胃腸の機能に影響するかどうかを調べるリサーチをおこないました。病気というほどに重くはない特定の胃腸症状があり、他の点では健康な成人を被験者としました。試験期間は4週間で、第1週をベースライン期間、次の2週間をプルーンジュース摂取期間、最後の1週間をフォローアップ期間としました。プルーンジュース摂取期間に、被験者はプルーンジュース125mLを1日2回飲用しました。その結果、プルーンジュースによって被験者の排便困難の発生頻度が減少し、その効果がフォローアップ期間まで持続したことがわかりました。著者らは、特定の胃腸症状のある成人がプルーンジュースを定期的に摂取すると軽度の緩下作用が得られると結論しました。しかし、プルーンジュースによって鼓腸の増加もみられました。プルーンジュースは、少なくとも軽度の便秘においては、利用しやすい下剤代替品となるかもしれません。

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