抗酸化作用
酸化ストレスは、さまざまな慢性疾患の発症に結びつきます。不安定な不対電子をもつ分子「フリーラジカル」が、他の分子から電子を取って安定化しようと健康な細胞を攻撃すると、特定の病気のプロセスが始まる場合があります。体にはフリーラジカルを排除する仕組みが備わっていますが、体外から来るフリーラジカル(汚染物質やタバコの煙など)にさらされることもあります。こうした自由に動き回る分子の酸化作用に対抗する(「抗酸化」という名称はこの働きに由来します)には、そのための手段がもっと必要になります。 野菜や果物には、抗酸化パワーのあるさまざまな栄養素(ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド)や非栄養成分(ポリフェノール類)が含まれます。フェノール類は、食品の色、味、苦味などの風味をもたらし、植物性食品の抗酸化力の大部分を担うと考えられています。一般的な野菜や果物を調べたうちで、プルーンは最高の抗酸化パワーをもっています(ドライプルーン100gの総抗酸化力(水溶性)は5770)。
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